コトノオト

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北星アカデミックサロン2022の記録

勤務先の北星学園大学で10月10日に行われた星学祭(大学祭)にて「北星アカデミックサロン2022」という研究展示イベントを行いました。

researchmap.jpこのイベントは私自身のアウトリーチ実践研究の一環としてやっているのですが,趣味でやってるのも否定しません。昔からお祭り好きですから。ちなみに前回の記録はこちら。

note.com

コロナ禍に入り星学祭が中止だったりオンライン開催だったりでこのイベントもお休みしていたのですが,今年は無事に現地開催されたので参加申込しました。

イベントの内容は「研究ポスター展示」と「ミニセミナー」からなっています。研究ポスター展示は大きく分けて「研究紹介ポスター」,「過去の発表ポスター」,「授業プロジェクト等のポスター」の3種類があります。テーブルに付せんを用意し,そこに感想などを書いて貼り付けてもらうようにしました。いくつか書いてくださり感謝です。

「ミニセミナー」は自分の研究などを一般向けに話してほしいというゆるい(雑な)お願いをしました。実はこの来客数の伸びに悩んだのですが,最後のセミナー(髙橋あすみ先生)はけっこう見てくださったと思います。

セミナーの様子1

セミナーの様子2

だいたいの運営方法は前の記事(note)に書いたので,今回の記事は反省や次にどうしたいかという備忘録になります。

来客数の減少対策

星学祭全体がどうか分からないし,私も特別記録をとっていないのですが,体感では2〜3割ほど来客が減ったように思います。ひとつに会場としていたセンター棟も含め館内の飲食が禁止だったことがあります。私がセンター棟を使う理由の1つが,来客者が出店で買ったものを食べる場所,つまり休憩所として使われていたことがあります。研究展示を積極的に見に来てくれる人の数は期待できないでしょうから,「ついでに」見てくれることを期待したわけです。

しかし,今回見ていた限り休憩所として使ってくれる人そのものが減っていました。2019年から何かを変えたわけではないのですが,パンフレットに「館内飲食禁止」のように書かれたこととか響いているのかなと思いました。

コロナ対策として考えると,カフェもとなりにあるのだから,交渉の余地がありそうです(そういう対策がなくなるのがベストなのは言うまでもない)。もっと言うと,例えば熱湯やコーヒーだけ用意して積極的に休憩所としても売り出すとかも考えた方がいいのかもしれませんね。まさにサイエンスカフェです。

動画の活用に活路を見出す?

今回,阪井宏先生が海外短期実習の報告としてポスターと動画を出してくださいました。ちなみにポスターは学生の書いた原稿をもとに松浦がデザインしてます。ふふん。

阪井先生のポスター

なお会場には大型スクリーンとモニターがあり,モニターを使って動画をループ再生していました。モニターは音声が出ているのもあり,けっこう足を止めて見ている人がいたと思います。

モニターで動画再生


はじめは阪井先生の動画だけ流していたのですが,複数あるほうがいいかと思い直し,私の研究紹介動画も入れて順番で再生するようにしました。

www.youtube.com

考えてみたら,オンライン授業やオンライン発表で研究者の動画作成スキルは上がっているのですから,それを活用して例えば5分以内で動画を作ってもらいそれを提供するなんていうのもやってみたらいいのかもしれません。

学生による研究プロジェクトを掘り起こす

上に書いた阪井先生の他にも学生主体の研究を出してくださったケースもあります。経済学科の藤井康平先生(環境経済学)のゼミが作成したポスターがそれにあたります。これも頂いたスライドを私がデザインしました。ふふん(しつこい

藤井ゼミのポスター

学部生の研究発表だって大学の研究ですし,最近は学生だけで国際学会に発表するケースなんてのもあります。

www.hokusei.ac.jpこういった活動を紹介してもらうというのももっと広げたいところです。

来場してくださった先生と話したのですが,実は北星にはゼミの中やゼミをまたいで複数のプロジェクトが動いていることがあります。私が把握できているものでは例えば経営情報学科の鈴木克典先生のゼミには清田区の飲食店を紹介するInstagramアカウントを運営したり,東北応援イベントを開催していたりします。

www.instagram.com

www.u-presscenter.jp

こういったプロジェクトはともすると"いわゆる研究活動"とは別のものと切り離されがちですが,事前に状況等を把握し,計画,実行,ふり返りしていく過程はまさに研究ですし,それを発信することには十分「研究のアウトリーチ」としての価値はあるでしょうから,勧誘していきたいですね。